【商品詳細説明】
球状石英閃緑岩は、古期領家花崗岩に属する岩石を母岩として、その中に角閃石や黒雲母に富む核があり、その周りには角閃石や黒雲母に富む黒っぽい層と斜長石に富む白い層が何層にも重なり合った同心円状の累帯構造の「殻」がある、深成火成岩の変種です。
これは溶解した花崗岩マグマの中で、比較的融点が高い黒雲母や角閃石がまず晶出し核となり、環境の温度が下がるにつれて、それを取り囲むように斜長石などの白い鉱物が晶出したものです。そして、角閃石や黒雲母などの有色鉱物が晶出する環境と斜長石などの無色鉱物が晶出する環境を交互に出入り(温度差によって対流)することによって、このような累帯構造となります。
この岩石はヨーロッパなどではナポレオンが生まれたコルシカ島で見つかることから、ナポレオン石とも呼ばれています。