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オパール(Opal, 蛋白石)はSiO2・nH2Oで表される非晶質またはそれに近い含水珪酸塩鉱物です。オパールは一般的には非晶質とみなされていますが、鉱物の一種として扱われます(IMA(国際鉱物学連合)のリストにも掲載されています)。 また厳密には、オパールは非晶質のものの他に、クリストバル石や鱗珪石(いずれも珪酸塩鉱物で組成式はSiO2)などの微細な球体の集合であるとも定義されます(潜晶質)。 オパールはいわば天然のシリカゲルで、水を3~10%ほど含みます。この水分が失われると表面からヒビが入って行くため、通常は水中に保存されます。非晶質で不安定なため、水分を失ったオパールはより安定な玉髄(石英)や方珪石、鱗珪石などへと変わっていきます。 オパールのうちノーブルオパール(プレシャスオパール)と呼ばれるものは微細な珪酸の球体が規則正しく並んだ構造をしており、この整然と並んだ球体とその隙間に反射した光が干渉を起こし、特定の波長の光が強調されて虹色になって見えます(遊色効果といいます)。こういった色素などによらない発色を構造色とよびます。